2021年6月18日(金)・19日(土)の2日間にわたり、第26回日本緩和医療学会学術大会を開催させていただきます。
例年であれば、パシフィコ横浜の会場で交流を深めるイベントなどさせていただくところですが、新型コロナ感染症の状況が見通せない状況が続いています。このため、患者アドボケイト・ラウンジは、WEB上での企画とさせていただくこととなりました。たいへん申し訳ございませんが、ご理解の程、お願い申し上げます。
第26回大会のメインテーマは「初心忘るべからず」です。
能楽の大成者である世阿弥は、初心には「最初の志」という意味だけではなく、その時々の初心があると説きました。緩和ケアの将来を見据え、あるべき姿に考えを廻らすには、現在の状況をよく知る必要があると考え、このようなテーマとしました。
WEBという限られた場ではありますが、緩和ケアを必要とされているすべての方々にとって有意義な機会となりますよう、準備を進めてまいります。
ぜひ、ご参加のご検討をお願い申し上げます。
第26回日本緩和医療学会学術大会
大会長 橋口 さおり
慶應義塾大学病院 緩和ケアセンター
患者アドボケイト・ラウンジ(PAL:患者家族参画プログラム) 募集要項
- 1. 募集期間
- 「ポスター発表なし」コース:2021年1月8日(金)10:00~ 4月23日(金)17:00
「ポスター発表あり」コース:2021年1月8日(金)10:00~ 2月10日(水)17:00 - 2. 開催概要
-
日時 2021年6月18日(金)~19日(土) 会場 WEB上にて配信 大会長 橋口 さおり (慶應義塾大学病院 緩和ケアセンター) テーマ 初心忘るべからず - 3. はじめに
- 日本緩和医療学会は、がんやその他の治癒困難な病気の全過程において、人々のQOL(生活の質)の向上を目指し、緩和医療を発展させるための学際的かつ学術的研究を促進し、その実践と教育を通して社会に貢献することを目的とする学術団体です。学術大会は、医療者などの学会員が研究の成果を発表し、議論する場であり、緩和医療の更なる向上を目的として開催される年次大会です。
2018年から第3期がん対策推進基本計画が動き出しました。緩和ケア研修会の要件も新たにみなおされ、心不全の緩和ケアも検討されています。前大会に引き続き本大会においても、がんに留まらず、がん以外の疾患や施設の枠を越えた緩和ケアのあり方を検討したいと考えています。特に、がん以外の疾患においての緩和ケアのあり方や地域で緩和ケアを提供するために、全ての医療者が実践する緩和ケア(基本的緩和ケア)と緩和ケアの専門家がチームで提供する緩和ケア(専門的緩和ケア)がどのように協働するのがよいのかを検討するとともに、アドバンス・ケア・プランニングなどエンド・オブ・ライフケアにも焦点を当てます。本学術大会では、患者さんやご家族、ご遺族の方々にもご参加いただき、多様化した社会とその声を取り入れ、その葛藤を乗り越えていく対話の場として位置づけていくことを目指し、昨年に引き続き患者アドボケイト・ラウンジ(PAL:患者家族参画プログラム)を設置することとしました。
学術大会の内容は、医療者などの学会員を対象とした高度かつ専門的なものであり、研究段階のものも含まれます。また、緩和医療は患者の身体的、精神的、社会的、霊的(スピリチュアル)な痛み、生と死に関わる医療であることから、学術大会で発表される内容の中には、患者や一般の方にとっては時に辛く感じられる可能性がある内容が含まれます。PALに参加いただく際には、緩和医療学会とその学術大会の意味をご理解いただくとともに、この募集要項をよく読んだ上でご参加いただきますよう、お願い申し上げます。 - 4. PALの目的
-
- 患者・家族・遺族を支援する団体運営者または個人が、国内外の緩和医療に関する知識と最新の情報を得ていただくこと。
- 学術大会への参加で得られた知識や情報をもとに学術大会参加者との対話を深め、緩和医療の普及・啓発・向上と患者・家族・遺族を支援する活動に活かしていただくこと。
- 5. PALの概要
-
- 参加者は、第26回日本緩和医療学会学術大会に参加費3,000円で参加できます。
- 参加者は、第26回日本緩和医療学会学術大会におけるセッションの聴講と、ポスターの閲覧ができます(一部企業共催セミナーを除く)。
- 6. 応募資格
-
- がんや緩和医療に関わる疾患の患者・家族・遺族を支援する団体運営者または個人であること。
- PALの目的を理解し、募集要項の内容と日本緩和医療学会からの指示を遵守すること。
- PALへの参加後、アンケートの提出、及び、学術大会で得られた知識や情報をもとに、緩和医療の普及と啓発、緩和医療や患者・家族への支援を向上させるための活動を行うこと。
- 特定の治療法、代替療法、健康食品等を推奨する団体の運営者または個人でないこと。
- 特定の政治団体、宗教団体を支持する団体の運営者または個人でないこと。
(※)上記応募資格をお守りいただけない場合は、選考後であっても参加取り消しや、次年度以降のPAL参加をお断りする場合がありますので、ご了承ください。(※)医師・歯科医師・メディカルスタッフ(看護師・薬剤師・放射線技師・臨床工学技士・理学療法士・作業療法士等の医師以外の医療従事者)・医療関係者・企業の方は一般参加としてご参加ください。 - 7. PALの参加タイプと募集人員
-
PALの参加タイプ 「ポスター発表なし」コース 「ポスター発表あり」コース 参加条件 ・応募資格を満たすこと ・応募資格を満たすこと
・ポスターセッション発表参加費 3,000円
入金方法は銀行振込無料 募集人員 100人 30人 - 「ポスター発表なし」コース参加者
* 参加費:3,000円* 参加にあたっての条件:PALへの応募資格を満たすこと(ポスターセッション発表は必要ありません)* 選考を行った結果、一般参加が相当と判断し、PAL枠での参加をお断りする場合があります(一般参加でも、PALプログラムのセッションへは参加可能です)。* 応募方法:下部にリンクしているオンライン事前参加登録システムの登録フォームに必要事項を記入の上、オンラインでお申し込みください。PALの理念を理解した上で、応募動機を200字程度でご記載ください。選考時に参考とさせていただきます。その他必須項目にもご入力ください。* 「ポスター発表なし」コースで参加される方の選考結果は、4月23日に申込を締め切った後に一斉に選考を行い、5月中旬頃に選考結果を通知いたします。 - 「ポスター発表あり」コース参加者
* 参加費:無料* 参加にあたっての条件:PALへの応募資格を満たすとともに、ポスターセッション発表を行うこと。* 応募方法:下部にリンクしているオンライン事前参加登録システムの登録フォームに必要事項を記入の上、オンラインでお申し込みください。これまでのご自身の患者支援の活動歴、ポスター抄録(600字以内)をご記入いただきます。その他必須項目にもご入力ください。* 抄録募集カテゴリー:以下の中からお選び下さい。緩和ケア 市民啓発 患者教育 ピアサポート 就労支援 相談支援 医療情報の提供 臨床試験 * 文字数:全角600文字以内でご作成ください。
オンライン事前参加登録システムの抄録の欄に2月10日(水)17時までに入力ください。
- 「ポスター発表なし」コース参加者
- 8. PALへの参加にあたっての注意事項
-
- WEBで配信される「PALセミナー」を必ず聴講ください。現在3つのセミナーを準備しております。
- PAL参加者は、学術大会におけるセッションを聴講できますが、以下の事項について遵守いただくことをご承知おきください。
- 主催者や座長の許可がない限り、原則セッションでの発言や質問は禁止されています。
- 企業等がスポンサーとなって開催される共催セミナーには参加できません。
- セッションやプログラムの一部については、参加できないものがあります。
- 本会に関わる抄録ならびに発表スライドに関して、写真撮影(スクリーンショットを含む)・ビデオ撮影・録音は一切禁止いたします。
- SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)等での発信を含め、参加者および学術大会関係者の個別の発表や発言について発信する場合には、学術大会の取材規定に従ってください。
- その他、学術大会期間中は、HP上の案内等指示に従ってください。
【遵 守 事 項】- PALは、緩和医療の普及と啓発、緩和医療や患者・家族への支援を向上させるための活動に活かしていただくことを目的としています。参加者個人が、自身や家族の治療のために特定の内容を学ぶことや、医療者に助言やセカンドオピニオンを求めることを目的としてはいないことをご理解いただいたうえで、ご参加ください。
- 緩和医療は患者の身体的、精神的、社会的、霊的(スピリチュアル)な痛み、生と死に関わる医療であることから、学術大会で発表される内容の中には、患者や一般の方にとっては時に辛く感じられる可能性がある内容が含まれます。PAL参加者が、自身の経験などと重ねあわせて考えることにより、精神的な負担を感じる可能性があることをご理解いただいたうえで、ご参加ください。
- 緩和医療はその研究において、個々の患者さんの詳しい病状や経過、気持ちや背景などを対象とする場合があります。学術大会での発表にあたり、氏名などの個人情報は保護されていますが、個々の患者さんのプライバシーに関わる内容が含まれる可能性があります。学術大会で発表された個々の患者さんのプライバシーに関わる内容について、PAL参加者はその内容を公表しないようご注意ください。
【留 意 点】(※)上記注意事項をお守りいただけない場合は、選考後であっても参加取り消しや、次年度以降のPAL参加をお断りする場合がありますので、ご了承ください。 - 9. 選考方法
-
- 「ポスター発表あり」コース、「ポスター発表なし」コースいずれも、募集要項の「応募資格」を満たしていることを条件として、オンラインで登録された内容をもとに、ワーキンググループにて選考を行います。
- 「ポスター発表あり」コースは抄録について、第26回日本緩和医療学会学術大会組織委員会 査読委員会による査読が行われます。
- オンラインで登録された内容や個人情報は、PAL参加選考及び運営事務局からの連絡にのみ使用いたします。
- 選考について、ワーキンググループへのお問い合わせはご遠慮ください。
- 10. PALワーキンググループ メンバー
- WG長 金子 健 (慶應義塾大学病院 薬剤部)
- 12. 応募から採択後のプロセスについて
-
応募期間 「ポスター発表あり」コース 1月8日(金)10:00~
2月10日(水)17:00までオンラインで参加登録をし、ご自身の患者支援の活動歴、ポスター抄録を入力ください。
※参加登録情報の修正は5/28まで可能です。(※1)「ポスター発表なし」コース 1月8日(金)10:00~
4月23日(金)17:00までオンラインで参加登録をしてください。
※参加登録情報の修正は5/28まで可能です。選考結果通知 「ポスター発表あり」コース 2月下旬頃 抄録の査読を2月に行います。
選考結果は2月下旬頃にお知らせします。「ポスター発表なし」コース 5月中旬以降 4月23日に申込を締め切った後に一斉に選考を行い、5月中旬頃に選考結果を通知いたします。
選考結果の通知が届きました方に、参加費振込口座をお知らせいたします。学術大会当日 2021年6月18日(金)~19日(土) 参加にあたっての注意事項をよくお読みになって、大会にご参加ください。 (※1)住所等の登録内容の修正は5月28日(金)まで可能ですが、活動歴や抄録、順守項目などは2月10日(水)17:00時点の登録内容で選考・査読を行います。それ以降の上記項目の修正は受付けませんのでご了承ください。